ダイエット事業で補助金840万円獲得

会社名 株式会社ビースタイル
地域 茨城県
業種 ダイエット業

補助金獲得の概要

厚生労働省が提案する生活習慣改善指導に基づいて開発した「個別指導用アプリ」と「電波美容器」を併用し、短期間で成果を可視化する生活習慣改善「個別指導プログラム」を開発。

840万円の補助金を獲得することに成功しました。

これによりダイエットを目指す顧客への適切な指導が可能になりました。

① 補助事業の具体的内容

顧客の来店時にのみインストラクターが指導をし、自発的な行動を促すことのない従来のダイエットメニューを改めました。

  • 生活習慣のどこに問題点があるのか
  • 何をどう改善するか

といった点を一緒に考え、計画を登録できるアプリの開発と、登録した内容を二人三脚体制で確認・応援することができる仕組みの構築を行いました。

このプログラムは個人差に応じた指導をいつでもどこでも可能とするコーチングアプリの開発と、迅速に効果を体感してもらうための最新設備の導入を軸とするものです。

なお、コーチングアプリは、AppStoreから無料でダウンロード可能となります。

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の代表格であるLINE・Facebookと連動しており「CHECK  NOTE」に顧客の体重・体調・食事内容に加え、ダイエットに係るメモといったダイエットの計画をアプリに登録し保存。

デジタルデータベース化することで、新設備の導入と同様にメニューの質だけでなく指導の効率を高めています。

② 補助事業に至るきっかけ

市場の動向

厚生労働省の発表では、男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドロームの該当者か予備軍と考えられています。

その数は、該当者数960万人+予備軍者数980万人の合わせて1,940万人と言われています。

経済産業省の「特定サービス産業実態調査」によれば、これを受けて日本の民間フィットネスクラブの市場規模は4,200億円超。

2014年のフィットネス業界の売上高は4,316億円、施設数は4,375軒、会員数は4,193,706と推定され「ライザップ」に代表されるジムが市場の成長を牽引しています。

ダイエットの問題点

マーケティング&リサーチ会社である株式会社シタシオンジャパンが2014年に行った「女性のダイエットに関する調査」によると「ダイエット失敗の理由」は上図の通りとなっています。

また、実際に同店においてもこれらの理由から、従来のダイエットメニューにも個人差が出ていることが問題となっていました。

③ 補助事業を通じて実現したいこと

新事業の「個別指導プログラム」は上記の問題を解決するため、

  • 自分の意思をコントロールできるよう携帯アプリで毎日コーチング
  • 努力の成果がすぐに出るよう、電波美容器やサプリを併用
  • ストレスのたまらない食事メニューの設計と実践について個別指導
  • ダイエット手法を楽しめるよう、携帯アプリで「いいね!」して応援

などのことを意識したものとなっています。

モニター試験を実施したところ

「スタッフの方の親身なアドバイスが普段から心がけることができました。体重や体脂肪が減っただけでなく、生活習慣も改善できて満足です。」

「施術を受けないときは《CHECK NOTE》が励みになりました。アプリ化されると、いつでもどこでも見られて良いですね。」

といった声が寄せられており、このことから、より多くのモニターに適切な指導を行うことができるだけでなく、目に見えやすい成果を示すことで顧客のダイエットに対するモチベーションを高め、社会的にも国民の生活習慣改善に貢献できると考えられます。

売上についても試験の結果から考えて80%程度の増加が見込まれます。

会社概要

会社名 株式会社ビースタイル
代表者名 岩永覚
住所 〒310-0847
茨城県水戸市米沢町269-2
電話 029-291-8417
URL http://www.recella-fairy.jp/
トータルビューティーサロン「フェリーチェ」

男性向けエステティック業で補助金130万円獲得

会社名 プラスエイト
地域 東京
業種 エステティック業

エスティック業のプラスエイトは眉スタイリングやフェイシャルケアといった専門の理美容技術を伝えるスクール事業を行います。

それとともに、新規にヒゲの施術サービスを行う等、トータルフェイシャルサービスの提供を目指し、機械装置費として130万円の補助金を獲得しました。

モノづくりに与えられるとイメージされがちな補助金ですが、今回獲得したのはエスティック業。なぜ受け取ることができたのか、その秘密にせまります!

補助金活用で達成したこと

●トータルフェイシャルサービスの展開

●スクール事業の展開

この会社について

プラスエイトは銀座エリア・新宿エリアで 3 つの店舗で運営しております。

若い男性のお客様を対象に眉フェイシャルとフェイシャルエステの2種類を主なサービスとして提供してきました。

以下の3点がこの会社の強みとなっています。

① 集客率

眉スタイリングに特化した事業を行うことにより、業界でもトップクラスの集客率を誇っています。

② 質の高いサービス

一人一人に合わせた眉のスタイリングを行うことにより、顧客満足度が高く、驚異的なリピート率があります。

③ 独自のアンケート調査

お客様へのアンケート調査により、いち早くニーズを察知し課題を解決に導く仕組みができております。

実際に男性の顔に対する悩みの大半以上がヒゲや眉といった「顔の毛」に関して悩みを抱えていることが判明しています。

業界の課題

理美容業界での最大の問題点は人材です。「勤務が長い」「給料が安い」というイメージが強く、なかなか良い人材が集まりません。

また、理美容業界では主に自身のキャリアプランを立てにくく、店長以上の役職ではどのような選択が存在するのか等の将来が不明確な業種です。

途中で辞めてしまう人材も多いという現状があります。

この会社の課題

業界全体だけではなく、プラスエイトにも厳しい現状が見受けられる。

課題① 利益が上がらない

対象分野が眉スタイリングに限られているため、顧客単価に限界があり、現状のままでは売上を増やしても利益を拡大できません。

課題② 良い従業員が集まらない

業界全体としても人材不足に悩んでいるが、特にここではそれに加えて男性用の眉サロン というニッチな施術技術しか経験できないと思われてしまう。

よって、良い人材を集めることができていない状況にあります。

解決策

上記の課題を踏まえ、プラスエイトはトータルなフェイシャルサービスの展開と、それらの技術を教えるスクール事業を行うことを決めました。

これらの新事業により、今後は以下のように問題が解決されると見込まれています。

解決策① 眉施術サービスからの新しいサービス展開

実際に大きな需要がある眉施術サービスだけではありません。

新たにヒゲの施術事業を開始することにより、売上の増加と顧客単価の上昇が可能になります。

解決策② スクール事業の開始

技術的なノウハウの提供だけでなくマーケティングノウハウの指導も行い、また各生徒の将来的なキャリアも見据えた指導教育を行います。

それにより、理美容業界に貢献できる人材の創出を行います。それと同時に、プラスエイトの新規スタッフ創出にも貢献します。

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会社概要

会社名 プラスエイト
代表者名 佐々木啓介
住所 〒103-0013
東京都中央区日本橋人形町2-34-5 パークレーンコート501
電話(銀座本店) 03-3535-2055
URL http://www.plus8.bz/

家具製造業の梅里竹芸が補助金1,000万円獲得

会社名 (有)梅里竹芸
地域 宮崎
業種 家具製造業

日本で唯一、竹製家具の製造・販売を行う梅里竹芸はこの度、自社での一貫加工で竹の特性を活かした様々な商品を開発・提供できる環境を整え、機械装置費として1,000万円もの補助金を獲得しました。

競合はいないものの、他の問題の多い竹製家具の分野において、なぜここまでの支援を受けることができたのか、その理由に迫ります!

補助金活用で達成したこと

●自社での一貫加工

●竹の特性を活かした様々な商品を開発・提供できる環境を整えた

この会社について

梅里竹芸は仕入れた竹を原材料として長椅子やベッドといった家具を製造・販売しております。

今では日本全国のデパートで年に 200 回を超える催事に出店、その売り上げは 2 億円を超え家具職人も20人を抱えるまでになっています。

ちなみに竹製の長椅子やベッドを作っている同業者は国内ではいません。

業界の課題

竹製品の加工・販売を主として行う梅里竹芸には競合がいないため、その課題が業界の課題であるともいえます。

この会社が以前より抱えていた問題は竹を扱ううえで避けられないものであり、具体的には以下の2点が挙げられます。

課題① 職人不足で竹が集まらない

「江藤さん、職人がいなくて、竹が集まらないんだよ…」

現状、竹業界で最も問題となっているのが、竹伐採業者、加工業者の減少です。

仕入先や外注先が後継者不足で竹の伐採を辞めてしまうため、製品の販売以前に原材料の供給について解決を迫られる状況にありました。

課題② 即決で購入しにくい商品

「今日はお父さんが来ていないから、あたし一人では決められない…」

百貨店の催事で、その場で契約が成立しない一番の言い訳がこの言葉です。

製品販売の段階に おいては「いいとは思うけど即決したくないから、言い訳にお父さんを使う」という人が多いのです。

今まで主力であったデパートの催事販売が思うように伸びていないというのが実情でした。

確かに竹製品は加工が難しく、結果高価なものとなってしまうという現状があり、商品は長椅子(ソファ)で38万、ベッドで28万円と決して安い買い物ではありませんでした。

仕入や製造だけでなく、手の届く新商品の開発や販売手法の見直しも 必要不可欠でした。

解決策

梅里竹芸は上記の課題の解決に向け、以下の三点を新事業として実施しました。

解決策① 完全自社内製化体制の確立

既存の方法では仕入や外注を他社に依存していたという問題を防虫加工設備の増設や自社伐採年間5万本体制の改善による一貫加工工場の建設という形で解決しました。

これにより原材料の供給を安定させるとともにコスト削減が図られ、もともと高価だった竹製品が買い求めやすくなります。

解決策② 新商品の開発

規格外の竹の有効利用を考え、アクセサリーや防虫スプレー等、上記の竹独特の強みを活かした商品・サービスの試作開発も同時に行っており、既存の製品と合わせて購入してもらえるよう工夫しています。

機能・性能 商品アイデア
耐摩耗性 アクセサリー(スマホケース)
介護用具・器具
抗酸化効果 弁当箱
食品保存容器
抗菌・防カビ・害虫忌避効果 防カビ、防虫スプレー
抗菌
消臭効果・断熱効果・吸音性能 竹炭
壁材(断熱材)

解決策③ 無料体験販売の実施

高価で近年売れ行きも芳しくなくなっている竹製品の実情を踏まえ、新しく「無料体験販売」を実験的に実施。

1 か月体験してもらって気に入らなければ、無料で返品OKという斬新な売り方で商品を購入しやすい環境を整えた。

最後に

これらの工夫により、高品質・低価格の竹製品および原材料としての竹を安定して提供することが可能となります。

国内には竹の一貫生産加工ラインを持ち、生産管理から加工まで自社で行うことのできる競合は存在しません。

竹製品購入の敷居が低くなるのに応じて利益についても3年後には直近と比較して625%まで爆発的に伸びるとの見込みです。

会社概要

会社名 (有)梅竹竹芸
代表者 代表取締役 江藤啓治
所在地 宮崎県西都市大字荒武816
TEL 0983-44-6291
URL http://www.umezato.com/

 

12月13日(火)東京開催~返済不要の補助金を日本一わかりやすく解説~

こんにちは。株式会社シャイン総研 代表取締役の石川雄史です。

ishikawa_bustupmini経済産業省から経営革新等支援機関の承認を受け、日本全国の美容室や飲食店、車屋さんに整骨院など、業種を問わず、のべ239社、8億8千万円を超える補助金の採択のサポートをしています。

当社で一番人気の「日本一わかりやすい補助金活用セミナー」をご案内させていただだきます。

ご興味のあるかたはこちらをクリックして続きをご覧ください。

梅干しの海外販路開拓で補助金2,000万円獲得

会社名 株式会社松明総研
地域 宮崎県
業種 飲食料品小売業・カフェ・バー

梅干しの海外挑戦!?

日本の家庭の原風景に欠かせないもの、それは「梅干し」です。日常の食事から日の丸弁当やおにぎりの具材として各家庭で重宝されてきました。

しかし、家庭に笑顔をもたらしてきた梅干しは現在、家庭の食卓から消えていく危機に直面しています。

そうした中で、同社では補助金を活用し、健康食品として需要が高まりつつある海外に新たな販路開拓に挑戦します。

補助金活用で達成したこと

●梅商品の海外販路開拓

●海外向けの梅商品の開発・販売

日本人の梅離れ…一方海外では?

現状の国内梅産業では、国内供給量の減少と共に、果樹園面積の縮小傾向が続いています。

原因としては、

  1. 日本人の食生活や文化が伝統的な日本的な食事から欧米志向に変化していること
  2. 日本社会動向の少子高齢化と共に現代の若者は梅商品を消費する傾向が少なくなっている点
  3. 中国や台湾といった安価な梅の輸入拡大により、国内市場を圧迫している点

以上の3点が考えられます。

このような厳しい国内の状況を鑑みて、同社では新たに海外需要の開拓の必要性に迫られています。

シンガポールを含めた海外の方は梅を消費する文化が無く、梅の酸味を好まない傾向がございます。そのため、同社では梅の酸味を解消したオリジナル商品を開発し、シンガポールの百貨店で行った催事販売では現地の方からご好評を頂き、海外展開への自信へとつながりました。

現状の課題

①日本人の梅離れ

少子高齢化と食の欧米化により国内の梅消費が減少している。

②催事売上の低迷

消費者の百貨店離れにより、催事売上が年々減少している。

③梅農家の減少

梅需要の減少に比例して後継者不足が深刻化、梅農家が減少している。

新事業の目標

①日本から海外へ

顧客ターゲットを国内のみならず海外進出へ挑戦する。

②梅特化型カフェバーの展開

梅の良さを生かした梅スイーツや梅スムージーを開発、梅特化型カフェ・バーの展開を図る。

③宮崎県内の梅農家と連携

宮崎県内の梅農家と連携して、規格外梅等を利活用し、儲かる梅農家にします。

宮崎県産の梅を使用した梅特化型カフェ・バーの海外展開

補助金を活用して、今回の事業では、国内の梅の商品規格から外れてしまった「宮崎産の完熟梅」を活用したカフェ&バー形態の店舗をシンガポール現地に新規出店を行います。

同社では海外進出用に「完熟梅(宮崎県産)」を前面に出したオリジナルの梅商品を開発し、シンガポールの伊勢丹百貨店の催事にてテスト販売し、高額にも関わらず、飛ぶように売れています。

新店舗ではシンガポールでの催事販売で想定以上の高評価であったスムージー等の商品を提供します。

会社概要

会社名 株式会社松明総研
住所 宮崎県西都市桜川町2-14
電話 0983-32-0817
URL http://www.ume014.com/index.html

共済型クラウドファンディングの構築で補助金320万円獲得

会社名 株式会社ロードフロンティア
地域 東京都
業種 専門サービス業(他に分類されないもの)

この会社について

東京の株式会社ロードフロンティアは「日本の中小企業を元気にしたい!」という代表の並木氏の想いから、会社を立ち上げました。

今、日本の中小企業が少子高齢化により厳しい時代を迎えています。

そんな苦境に立たされている中心零細企業の経営者を対象に経営セミナー・コンサルティング事業・ビジネススクールによって多くの中小企業のチャンスの幅を広げ、支援してきました。

スクール費用は60万円と高額にも関わらず、20代のサラリーマンや大学生の若者が申し込んできます。

補助金活用で達成したこと

●共済型クラウドファンディングの構築

●中小企業が新たな資金調達方法を取り入れることができるようなる

抱えている課題

上記にも示したように多くの中小零細企業が資金力で課題を抱えています。

中小零細企業は、大企業と比較して資本の蓄積が困難であり、自転車操業の会社も少なくありません。

また、その資金力のなさから、新事業に取り組むことが困難になっています。

そこで、企業の「稼ぐ力」を強化できるような対策に取り組むことが必要とされています。

また、代表の並木氏は、ビジネスコンサルタントとしての実績があり、新事業では、それを活かした共済型クラウドファンディングに挑戦したいと考えています。

中小零細企業の現状

現状①:資金力・信用力不足

抽象零細企業は、大企業と比較して資金の蓄積が困難となっています。

現状②:資金調達の幅が狭い

抽象零細企業の資金調達は、銀行からの融資が大部分を占めており、その選択肢がほとんどないため、大企業と比較して資金調達が困難となっています。

現状③:新事業チャレンジが困難

金融機関からの借入金に依存した中小零細企業の場合、事業に失敗してしまうと金融機関からの格付けが下がり、資金調達が困難となる可能性があります。

解決策

解決①:「稼ぐ力」を強化!

共済型クラウドファンディングの導入で、中小零細企業が陥っている「①資金力・信用力不足→②資金調達が困難→③資金調達が困難」という負のループからの脱出を図ります。

解決②:事業計画の支援

代表の並木氏はビジネスコンサルタントとしての実績があり、新事業のクラウドファンディングにおいて、起案者の事業を支援することが可能です。戦略的な資金調達計画を図ることにより、他社サービスとの差別化を図ります。

新事業:中小企業に特化した共済型クラウドファンディングの構築

同社は、今回の補助事業では、中小企業に特化した共済型クラウドファンディングの構築に取り組みます。

具体的には、中小企業に特化した共済型クラウドファンディングにより資金調達が可能となり、クラウドファンディング支援者の支援による相互の広報効果を期待できます。

また、会員企業のPR商品をカタログ化し、支援の見返りに広報効果もあり、会員企業様が相互に利益獲得のチャンスを広げることができます。

クラウドファンディングとは金融機関からではなく、多くの支援者から事業に必要な資金を集める仕組みです。

会社概要

会社名 株式会社ロードフロンティア
住所 東京都中央区銀座8-17-5 アイオス銀座307
電話 03-6264-3107
URL http://road-frontier.com/

町のから揚げ屋さんが補助金4,969,100円獲得

会社名 株式会社バースト
地域 東京
業種 食品製造業

グルメイベントで3年連続金賞の中津のから揚げ

東京都品川区戸越銀座商店街に店を構えて、中津のから揚げを販売する株式会社バーストは、グルメイベントで3年連続(平成25年、26年、27年)金賞を受賞しています。

同社の鶏から揚げは、お客様に「冷めても美味しい」と好評を頂いています。また、同社のから揚げは本場大分県の中津のから揚げの味を再現しており、近年、売上を飛躍的に向上させています。

「中津の味」を一人でも多くのお客様に届けたい!そんな思いから事業の効率化、生産力の向上に取り組みたいと考えております。

補助金活用で達成したこと

●プロトン凍結機を購入し、瞬間冷凍技術の活用

●セントラルキッチンの導入による労働環境の改善

課題:味の均質化と人材の定着

中津のから揚げを、普及させるにあたり、当業界には課題が2つあります。

課題①:中津から揚げの品質の均質化

これは、当社だけの課題ではないですが、中津のから揚げがご当地グルメとしてブランド化されていく中で、業界では近年、品質の低いから揚げを提供する店が増えたように感じております。他社で召し上がったお客様の中には、「中津で食べた味と違う」などの声が多くあります。

課題②:人材の採用と定着

これもから揚げ業界のみならず、飲食業界で課題となっていることですが、飲食は、3K(きつい、汚い、危険)と言われており、離職率が30%超、勤続年数も3年以下が6割となり、人材が定着しません。

からあげグランプリ金賞の盾

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取材の様子

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事業に取り組むにあたっての現状の課題

課題①:重労働、長時間労働になりがち

一人当たりの労働時間が長く、重労働であるので人材が定着しない。

課題②:卸売販売で味が変わってしまう

卸売として唐揚げを配送しても、既存の冷凍技術と味付けでは解凍時に旨みが流出し本来の味を出すことができない。

課題③:催事・イベント販売での品質にばらつきが見られる

揚げ物は気温や湿度、あげる温度や時間によって味が変わります。催事やイベントなどでは屋外の場合も多く、品質(味)にばらつきが出ます。

解決策

解決①:店舗での調理工程を短縮

店舗での調理時間が長いため、工場出荷時にある程度の調理をされた上で発送する体制を作る。

解決②:秘伝のタレと凍結技術で本来の旨みを逃がさない

卸売販売で味が変わらないよう「秘伝のタレ」を開発する。これをプロトン凍結機で冷凍した状態で配送する。

解決③:半調理技術で均質化

セントラルキッチンで揚げ、火を通した状態で瞬間冷凍。催事・イベントでは電子レンジや専門器具で温める程度で、サクッとした熱々の状態で提供できるようにする。

プロトン凍結機とセントラルキッチンの導入

新事業では、課題であった味の均質化に取り組むべく、瞬間冷凍技術と、漬け込み時間短縮を目的とした秘伝のタレを活用した、調理技術の標準化・単純化・均質化を実現、労働環境の改善を行い、卸売り販売、イベント販売(ブース設置型)においての新規顧客層への展開を行います。

会社概要

会社名 株式会社バースト
住所 東京都品川区平塚2-18-5
電話 03-3785-1177
URL https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131712/13115459/

フレッシュ冷やし唐揚げで補助金1,000万円獲得

会社名 有限会社市場食鳥
地域 宮崎県
業種 飲食料品小売業

この会社について

宮崎県の有限会社市場食鳥は、宮崎県国富町に製造工場を有し食肉の製造加工を行っている企業です。

九州産の鶏肉にこだわり冷凍食品の製造や、県内の飲食店や学校給食として卸す等、地域の食文化育成にも力を入れています。

専用の窯で20分程かけてじっくり揚げる独自の調理方法で製造する冷凍冷やし唐揚げ「華からっと」は大変好評で、テレビを始め様々なメディアで取り上げられています。

福岡空港お土産ランキングで一位に輝いた経験も持ち、売上は近年急上昇しています。

そこで同社は、九州産の鶏肉を使用した唐揚げを、作りたて当日に瞬間冷凍、自社ブランドの「フレッシュ冷やし唐揚げ」として全国へ出荷する事業に挑戦し、ものづくり補助金の採択に成功しました。

補助金を採択された理由と交付金額

●できたての唐揚げの瞬間冷凍で、できたてのクオリティを高く保つことが可能な点

●九州産の鶏肉にこだわることで地域の畜産業活性化につながる点

●トレーサビリティの明確化で食の安全に関する消費者の不安を払拭できる点

以上の独自性と社会性が認められ、補助金1,000万円獲得に成功しました。

同社の当時の状況と課題

●OEM製造に頼る売上構成(売上の25%を1社に依存)

●肉等の仕入れ高騰で利益が下がる傾向

●設備が古いことから生産性が低い

冷凍食品市場は年々規模の拡大を見せていて、今後も女性の社会進出に伴い市場の拡大が予測されます。

また、近年の中国の食品偽造や異物混入といった問題から食の安全に注目が集まり国産消費の需要が高まっている現状です。

しかし、同社は設備の老朽化から需要の増大に生産が間に合っていません。さらに自社直販は売上構成の1%程度となっており、営業利益も低い原因となっています。

解決策

●生協とインターネット販売を強化し、日本全国の主婦に販売

●直販の比率を上げ、利益を確保

●揚げ釜と瞬間冷凍で生産性倍増

補助金活用の効果

新たな瞬間冷凍機、揚げ釜の導入で品質向上、生産性拡大を可能にします。

瞬間冷凍機の導入で食品の目減りの減少、急速冷凍を可能にすることから衛生性の向上が見込まれ、揚げ釜の導入は生産量を3倍の750㎏まで上昇させます。

販売に当たっては、実績のある通信販売会社の指導を仰ぎ構築した自社サイト、楽天やアマゾンを活用して、日本全国どこからでも購入出来るような体制を作成します。

インターネット通販の開始は一般の新規顧客獲得だけでなく、地域の業界活性化を可能にすることでしょう。

九州産の鶏肉使用、製造日時の明記、当日配送等の付加価値の付与といったトレーサビリティの徹底で自社ブランドの確立をしていくことに成功しました。

会社概要

会社名 有限会社市場食鳥
住所 宮崎県東諸県郡国富町宮王丸袴田687
電話 0985-75-1129
URL http://1129ichiba.com

補助金活用で独自のリフォーム技術開発と古民家への挑戦

会社名 株式会社富士京サービス
地域 東京都
業種 職別工事業

この会社について

東京都の株式会社富士京サービスは、解体作業、道路舗装作業を主な事業として平成20年に東京都江戸川区で設立し、月に20件程の解体作業依頼を受けています。

また60歳以上の高齢者12名を専属業務委託という形で実質的な雇用をしていて、高齢従業員の雇用に貢献している一面もあります。

同社は、革新的サービス開発費として、ものづくりコンパクト型補助金約250万円(上限700万円)を獲得しました。

開発した革新的技術とは簡易リフォームの手法です。

簡易リフォームは、大規模な工事を行わないため「期間」「価格」において一般的なリフォームに比べ競争優位に立っていると言えます。

また、付加価値を付ける為にデザイン性に富む場合も多く見られます。

補助金採択の理由と交付金額

●深刻な問題である空き家問題を解決の方向へ導ける点

●空き家オーナーとのサブリース契約で、相場の半分程度の家賃で物件を紹介

●低所得者や年金生活者、母子家庭といった生活困窮者でも借りることが出来る点

●簡易リフォーム技術に独自性が見られる点

●その技術が高齢従業員でも作業が可能な点

以上の社会性と独自性が認められ、申請満額の2,466千円の補助金採択に成功。

同社の現状と課題

東京都の空き家は、H20年で75万戸あり割合は11.1%にも上ります。

賃貸収入の可能性や更地にした際の固定資産税の負担増を敬遠して空き家のままにしておくオーナーの多さが背景があります。

しかし、H27年に施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法」により税制が見直され、空き家オーナーは解体か販売、賃貸等の有効活用の選択に迫られています。

それに伴い解体会社の需要も高まっていますが、同社に訪れる空き家オーナーの半分程は解体費用が捻出できずに解体を諦めています。

しかし、空き家そのままでは価値は低く、賃貸物件としての利用も難しいのが現実です。また解体作業等の肉体労働は怪我や事故のリスクがあります。

当社のスタッフは解体作業、道路舗装作業の実務経験があるが、高齢であればそのリスクはさらに高まり、安定して働くことは困難を極めるという問題も抱えています。

課題のまとめ

●解体費用が捻出できない空き家オーナーが多数存在している

●賃貸や売却が難しい空き家物件が増加傾向

●空き家問題が顕著となっている

●空き家が存在する地域は「治安の悪化」が懸念される

●解体業務は肉体労働であり怪我のリスクがある

●高齢スタッフが安定して働くことが困難

解決策

●独自手法の簡易リフォームの開発とサブリース事業に挑戦

●空き家オーナーへコスト負担の少ない空き家の運用手段を提供

●低コストでの室内リニューアル

●家の簡易リフォームや物件メンテナンスを提供

効果

●空き家を少なくすることで地域の安心安全を維持

●人の集まる落ち着いた街並みを守る

●高齢スタッフの「仕事確保」と「雇用維持」を両立

補助金活用で達成したこと

そこで同社は、低コストで行える簡易リフォームで空き家に新たな付加価値を見出して、賃貸物件といして再生することに注目したのです。

ただ簡易的に内部の機能や内観を良くするだけでは他社との差異を見出せません。そのため同社は補助金活用で「珪藻土、ステイン塗装、エイジング塗装」を組み合わせた独自の簡易リフォーム法の開発を行いました。

一般的なリフォームは、中古物件を洋風にアレンジするのに対して、同社のリフォームは「和から和」をコンセプトに古風民家風やアンティーク風にアレンジを施します。

価格面おいても従来と異なり、一新するのではなく、加工した木材貼り付け等の簡易的な方法で風合いを醸し出すため大きく抑えることも可能にしています。

珪藻土は、藻類(プランクトン)が堆積し化石した太古の土のことで、調湿性や断熱性、消臭効果に優れています。

エイジング塗装は、何百年と経過したアンティーク品に見られるサビや剥がれ、傷や汚れなどの風合いを、塗料や道具を使って表現する技法で右下写真のような風合いを表現することも可能です。

簡易的であるために、塗装において素人である高齢従業員でもリフォームが可能で、築20以上の物件でも10万円以内での改装が可能できます。

高齢従業員の雇用促進と住居提供、空き家問題解決の糸口となるでしょう。

会社概要

会社名 株式会社富士京サービス
住所 東京都江戸川区松島3-1-9
電話 03-3877-7149
URL http://www.fujikyo.info/

オカリナ製造で補助金1,000万円獲得

会社名 株式会社オフィス樹エージェンシー
地域 神奈川県
業種 その他の小売業

この会社について

神奈川県の株式会社オフィス樹エージェンシーは、世界初となる専用弱音器付きのオカリナの試作開発、国際特許出願にあたり1,000万円の補助金採択を受けることに成功しました。

オカリナ製造というマニアックと言える、同社が満額の補助金採択に成功できたのは、当事業の社会性や独創性が評価されたこと他なりません。

同社は、神奈川県に設立され自社オリジナルのオカリナ作成、音楽教室運営を主な事業としています。「オカリナで人と人をつなぎ、豊かな心をはぐくむ」をコンセプトに掲げオカリナ普及にも努めていました。

既存商品であるオリジナルオカリナ「インフィニティ」は「ペコリーノ」というオカリナをベースに韓国のトップオカリナメーカーのジンオカリナと共同開発したもので高品質、安定性、低価格の実現に成功し多大な評価を得ています。

また、オカリナ大国の一つである韓国で安全性環境基準認定をされていることも特徴の一つと言えます。

補助金採択の理由と交付金額

●世界初となるオカリナ専用の開発である点

●オカリナ消音器の開発で、オカリナを始めるキッカケとなり、オカリナ人口の増加、伴う関係市場の活性化、音楽文化の育成が見込まれる点

以上の新規性と社会性が認められ、補助金1000万円採択に成功。

同社の現状と課題

オカリナは音色が綺麗であるが、近所迷惑から自宅での練習や夜間での練習が難しいのが現状です。

また口になにか器具をつけ音を抑える努力をしても、ピッチを狂わせてしまうことや、本来より息をし辛くさせてしまう等、練習を妨げてしまいます。

年々オカリナは認知が広まり、市場人口も増えてきている反面、人口拡大に伴い場所や時間に左右されず練習したいという声も大きくなってまいりました。

楽器練習の問題点

●近所迷惑になるから自宅で、あるいは夜間の練習ができない

●たとえ吹き口に何か器具をつけてもピッチが狂う

●息が入らないなどの心配がある

解決策:オカリナ専用弱音器

●場所や時間を気にせず楽器の練習ができる

→新規顧客層への展開

●吹奏感、ピッチを維持しながら吹ける

●つけていても練習の妨げにならない

●正しい息のコントロールができる

→顧客満足度向上

また同社は、事業そのものは順調に伸びているものの、まだまだ事業規模が小さい為に新たな楽器作成に必要な金型費用などの資金面での不安も抱えていました。

ニーズが存在し、自社は叶える技術もある。しかし、着手する資金がありませんでした。そこで注目したのがものづくり補助金だったのです。

補助金活用で達成したこと

同社は補助金活用で、リコーダー用弱音器とは大きく異なる専用の弱音器の試作開発に取り組み成功させました。

吹き込むべき息の適正量、吹奏感(奏者が感じる空気の抵抗感)は、種類やメーカーによっても異なるため、息の量を調整する部品の開発改良が必要であったため、0.1ミリ単位で調節したものを永久金型化しました。

上図のように装着することでよりありのままに近い吹奏感や息量で演奏することが可能になるそうです。

また従来品のオカリナとはパートの異なるオカリナを試作開発も挑戦しました。

様々な音域のオカリナを作成しより多くの人にオカリナを手に取る環境を作り、オカリナで人と人とを繋ぎ豊かな心を育んでいくのです。

オカリナと消音器、教本をセットする入門セットの用意で新規顧客の獲得とともにオカリナ文化普及にも一役担ったのです。

国際特許申請費用も補助金対象

さらに、国際特許申請費用も補助金対象となるため費用700万円の3分の2に当たる、460万円程度を賄うことができ、無事に出願受理も完了できています。

オカリナ販売数は、市場拡大も影響し直近で1000個の売上が、5年で2.5倍まで増加、消音器も年間1000個越えの販売数を望めるため、売上高・経営利益は約2倍に増加することが見込めます。

補助金活用し従来とは異なる形での市場参加を可能にしたために、多くの利益をあげることが出来るのでしょう。また国際特許獲得で、海外販売も視野に入れているそうです。

会社概要

会社名 株式会社オフィス樹エージェンシー
住所 神奈川県横浜市青葉区みたけ台5-4-101
電話 045-971-7707
URL http://www.office-itsuki.com/jp/index.html