町のから揚げ屋さんが補助金4,969,100円獲得
会社名 |
株式会社バースト |
地域 |
東京 |
業種 |
食品製造業 |
グルメイベントで3年連続金賞の中津のから揚げ
東京都品川区戸越銀座商店街に店を構えて、中津のから揚げを販売する株式会社バーストは、グルメイベントで3年連続(平成25年、26年、27年)金賞を受賞しています。
同社の鶏から揚げは、お客様に「冷めても美味しい」と好評を頂いています。また、同社のから揚げは本場大分県の中津のから揚げの味を再現しており、近年、売上を飛躍的に向上させています。
「中津の味」を一人でも多くのお客様に届けたい!そんな思いから事業の効率化、生産力の向上に取り組みたいと考えております。
補助金活用で達成したこと
●プロトン凍結機を購入し、瞬間冷凍技術の活用
●セントラルキッチンの導入による労働環境の改善
課題:味の均質化と人材の定着
中津のから揚げを、普及させるにあたり、当業界には課題が2つあります。
課題①:中津から揚げの品質の均質化
これは、当社だけの課題ではないですが、中津のから揚げがご当地グルメとしてブランド化されていく中で、業界では近年、品質の低いから揚げを提供する店が増えたように感じております。他社で召し上がったお客様の中には、「中津で食べた味と違う」などの声が多くあります。
課題②:人材の採用と定着
これもから揚げ業界のみならず、飲食業界で課題となっていることですが、飲食は、3K(きつい、汚い、危険)と言われており、離職率が30%超、勤続年数も3年以下が6割となり、人材が定着しません。
からあげグランプリ金賞の盾

取材の様子

事業に取り組むにあたっての現状の課題
課題①:重労働、長時間労働になりがち
一人当たりの労働時間が長く、重労働であるので人材が定着しない。
課題②:卸売販売で味が変わってしまう
卸売として唐揚げを配送しても、既存の冷凍技術と味付けでは解凍時に旨みが流出し本来の味を出すことができない。
課題③:催事・イベント販売での品質にばらつきが見られる
揚げ物は気温や湿度、あげる温度や時間によって味が変わります。催事やイベントなどでは屋外の場合も多く、品質(味)にばらつきが出ます。
解決策
解決①:店舗での調理工程を短縮
店舗での調理時間が長いため、工場出荷時にある程度の調理をされた上で発送する体制を作る。
解決②:秘伝のタレと凍結技術で本来の旨みを逃がさない
卸売販売で味が変わらないよう「秘伝のタレ」を開発する。これをプロトン凍結機で冷凍した状態で配送する。
解決③:半調理技術で均質化
セントラルキッチンで揚げ、火を通した状態で瞬間冷凍。催事・イベントでは電子レンジや専門器具で温める程度で、サクッとした熱々の状態で提供できるようにする。
プロトン凍結機とセントラルキッチンの導入
新事業では、課題であった味の均質化に取り組むべく、瞬間冷凍技術と、漬け込み時間短縮を目的とした秘伝のタレを活用した、調理技術の標準化・単純化・均質化を実現、労働環境の改善を行い、卸売り販売、イベント販売(ブース設置型)においての新規顧客層への展開を行います。
会社概要