水虫薬を活かした新商品開発に補助金500万円
会社名 |
株式会社ホロスリン製薬 |
地域 |
大阪府 |
業種 |
化学工業 |
商品の効能が高すぎてリピーターがいない!?
「効能が良すぎてリピーターがいない」同社での成果でもあり課題でもあるこんな声がよく聞かれます。それが今回補助金を獲得した大阪府で水虫薬ホロスリンを販売する製薬会社ホロスリン製薬です。
同社ではナマコの抗菌成分であるホロトキシンを薬品化して売り出しております。その効能は、アメリカの有名科学雑誌『サイエンス』にも取り上げて頂き、広く認められています。
その結果、水虫に悩むお客様に高い満足度をお届けしてきました。
補助金活用で達成したこと
●新商品の開発・販売
●成分抽出の機械化による大量抽出への取り組み
強力な殺菌作用を活かしたい!
水虫薬は課題として、商品の性質上、1度治ったら継続して購買していただけない、口コミでの販路拡大も難しいです。
水虫薬は、良い商品であればあるほど、1回きりの購入でリピートしてもらえないという難点があります。
また、同社の商品は、比較的高価な商品であるため、競合商品よりも第一印象で選んでいただくことも困難です。
今後同社が発展していくためには、水虫薬だけでない新たな商品開発が必要です。そこで、強みである独自の抗カビ成分ホロトキシンを活かした新商品開発を行おうと考えています。
しかし、現行の体制ではホロトキシン全てを手作業抽出しています。そのため、効率的・定量的に抽出できる体制ではありません。
ホロトキシンを活かした新商品を生産・販売していくことは不可能です。そこで今回の補助事業では、新商品の大量製造を可能にするための抽出工程を築くことで、これから当社が発展していくための基盤を築きます。
新商品を開発・販売するにあたっての課題
課題①
新商品を開発したいが、主成分の抽出濃度が一定ではなく、商品化する際の配合が難しい。
課題②
主成分を大量に抽出できる体制にない
課題③
抽出のノウハウが熟練者の感覚に依るため伝達が困難
解決策
解決①
補助事業で行う実験によって、成分抽出工程を機械化・システム化
解決②
入力数値・操作をマニュアル化することで、一定濃度での抽出が可能
解決③
機械化によって、一度に大量の抽出が可能
解決④
システム化された抽出方法をマニュアル化することで、社内共有が可能
新事業概要 ~強みを活かして新商品開発~
今回の補助事業では、抗カビ成分ホロスリンの抽出工程の機械化・システム化によって成分の安定抽出と多種ナマコへの対応を試みます。
具体的には、現在高価な国産ナマコにしか対応できていないため、利益率を圧迫しています。機械化によって、安価なオキナマコや東南アジア産マナマコに対応し、原価率を大幅に下げることができます。
また、同社の強みでもあるホロスリンの殺菌効果と天然由来成分であることの安全性を活かして将来的には新商品の開発に取り組みたいと考えています。
具体的には、「抗カビエアコンフィルター」「抗カビ機能付き空気清浄機」「フットスプレー」の開発に取り組みたいと考えております。
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